2017年 06月 08日
お金がないから泣き寝入り!?これからの時期、ジメジメ蒸し暑いのが苦手な代表者です。
先日、とんでもない相談を受けました。
相談者は、運送会社で4年もアルバイトしていた方です。
業務中に物損事故を起こし(自損なので被害者はいません)会社の車の修理代の負担を求められ、
修理代が高額な為、拒否したところ、その場で「じゃ、辞めてもらうしかないな。」と上司に言われたそうです。
相談者は、辞めたら収入がなくなるので辞めたくなかったが、大声で強く言われたので辞める同意をしました。
しかし、その翌週に会社から70万の修理代の請求書が届き、
怖くなってインターネットで見つけた弁護士事務所に相談に行ったら、
斜め上から
「うちに頼むと着手金で35万円かかるよ。所詮、アルバイトでしょ?35万も払えないでしょう?しかも、こっちが70万請求するならともかく請求されてるのだから。」と半笑いされたそうです。
弁護士の肩を持つわけではありませんが、弁護士からしたら本音でしょう。
ただ、露骨すぎですね。オブラートに包む配慮がないのは優しくありませんね。
東京都内の弁護士事務所の着手金は30万~50万円が多いので、その弁護士事務所が特別高くはないのですが、
アルバイトの方だと確かに厳しいでしょう。
その着手金は、委任時に払って結果を問わず返金されません。
賃貸住宅で例えるならば、契約時の礼金みたいなものです。
もし、着手金を払って委任契約をしたとします。
まず、最初に弁護士がやるのは何だと思いますか?
内容証明書で代理人になったことと、修理代の支払い義務なし、不当解雇の通知を会社に郵送します。
大半の会社は、弁護士名義の内容証明書が届けば全面降伏です。
つまり、これだけで解決して終わりです。
同じように行政書士(当事務所の場合)が内容証明書を送って終了したとします。
当事務所に払う金額は、27,000円です。
勿論、着手金などありません。
同じことをして、35万円と27,000円。
お金がないからと泣き寝入りさせません。
弁護士は弁護士会の会費が高額な上、事務所もそれなりにしなければならないので報酬は高額になってしまうのは自明の理です。
それに、行政書士より難しい司法試験を突破した超エリートですから敷居が高いのは当然です。
また、弁護士は事務所運営を考えなければなりません。
それは、自由業でもあり経営者でもあるからです。
私も、同様です。
ただ、行政書士は弁護士に比べて守備範囲が広いのが特徴です。
当事務所なら、相続関連に契約書の作成や確認業務、不動産に係る業務、金銭債権請求などの民事だけではなく、飲食店や会社設立に係る許認可、資金調達サポート業務など仕事の幅は広いです。
半面、報酬額は多くいただけないので数をこなさないと成り立ちませんが。
私の友人にも民事で頑張っている弁護士が数人いますが、誰一人として大金持ちはいません。
金持ちになっている友人の弁護士は渉外と言って、会社の合併や会社の法律顧問を数十社と契約してるような資金力のある法人を相手にしています。
会社の合併や株関連の報酬額はビックリするほどです。
一般的に、弁護士は昔に比べて儲かりません。
事務所運営費や広告、会費などの支出が多く儲けが出ません。
実際、訴訟になるケースも少ないので訴訟代理人として弁護士本来の業務としては成立し難いのです。
私も、相続相談を受けていて「揉めそうだな。」と判断した場合は弁護士に紹介しています。
それでも、裁判まで発展するケースは稀です。
では何が言いたいのか、この記事を読んで下さった皆様には巧く使い分けて欲しいと思っています。
先ずは町医者ならぬ街の法律家である当事務所に相談いただいて、内容によって大学病院ならぬ弁護士を紹介します。
私も、時々「先生に相談するの、結構迷いました。」と言われます。
正直、この言葉はショックでした。
私は、弁護士よりも相当敷居が低いと思っていただけていると自負していたからです。
これからも、私の目指す
敷居の低い、気軽に相談できる専門家でありたい。
なるべく、お金をかけさせないで解決したい。
当事務所に依頼して良かった。
と言っていただける事務所になるよう努力していきます。