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続・行政書士の現実


前回の続きになります。

その前に、昨日の深夜に放送していたテレビ番組で高卒認定試験を受験するという企画を放送していました。

放送を見て率直に思ったことは、「何も知らないって怖いな」です。
私の、この記事をご覧になっている方とは根本的に違いがあるということです。

高卒認定を取るということは、中卒か高校中退でしょう。
残念ながら、高卒認定を取ったとしても社会的にどのような評価をされるかが理解できていない。
きちんと高校を卒業した人と、高卒認定者は同じように社会は評価してくれないのが実情です。
そこに気付いていないようでは、厳しい言い方ですが何をやってもダメでしょう。

社会人には見えない外見に素行がいいとはいえない所作。
高卒認定後は、トリマーになるのが夢だと語っていましたが(夢を持って努力するのは素晴らしいのですが)ヤニだらけの手でお客様の大事なワンちゃんを触って、お客様は喜ぶのか?
清潔感とは対極な外見や所作の人間に、誰がトリミングをお願いするのでしょうか?
社会とは何か?そこから勉強するべきなのです。
あのままでは、どこの企業もお店も雇うわけがありませんし、
先輩や同僚からイジメを受けるかもしれません。
社会人のイジメは陰湿です。
結果的に現状と変わらずでしょう。
いつか、気付いてくれるといいのですが。

この記事をご覧になっている方は、社会人とは?社会とは?を弁えているでしょう。
なぜなら、行政書士試験に合格した、又は、行政書士になりたいと思っている立派な方々なのですから。
社会人は、清潔感が第一です。
特に、行政書士や弁護士、他の士業は専門職ではありますがサービス業です。

あなたが、相談しに行ったとします。
登場してきた先生が、金髪ピアスのジャージ姿だったらどうしますか?
きちんとした先生のいる事務所に行きますよね。

つまり、社会人たるもの相応の外見と所作は客観的に備わっていなければいけないのです。
結局は、自分自身が損することになるのですから。

当事務所を例にすると、相続や不動産、ファイナンシャルプランの相談者は高齢の方や資産家が多いですし、契約書関連や事業拡大業務は法人の社長さんや役員の方が多いので、能力以前に社会人としてきちんとしていないと信用も評価もされません。
また、コミュニケーション能力も必要です。
そのくらい、厳しいのです。

話を戻しまして、外国人関連業務では在留許可等がありますが正直言いますと、
そこそこの語学力は必要です。
ただ、最近は外国人自ら手続きを行っているようなので新規参入は厳しいのではないかと思います。
外国人業務を専門で開業している先輩の先生が言っていました。

飲食店や風俗(性風俗だけではありません)をはじめとする許認可業務は、
やり方次第で成功しやすいと思います。

飲食をはじめようと考えている方は、物件探しや各許可の他に自己資金では足りずに融資を検討する方がほとんどです。

相談の段階で、相談者の事業によって個人開業か法人開業するかを検討しますが、
法人化の場合は、会社設立も加わります。
最近は、LLCも少しずつ増えてきていますが王道の株式会社がほとんどなので、
株式会社設立業務だけで10万円以上の報酬をいただくことが可能ですし、融資の際の事業計画書等の作成や助言でも融資が通った場合は、融資額の数%の報酬をいただくこともできます。

融資に関しては、日本政策金融公庫の他にも信用金庫、信用組合などがあって、
東京都行政書士会では14の機関と提携しています。

そして、飲食関連許可申請で数万円の報酬をいただくことができますので、
全てをサポートすると50万円前後の報酬になります。
ただ、相応の労力が必要です。

また、女性でしたら民事(特に離婚関連)を考えている方が多いと思いますが、
離婚関連の相談は圧倒的に女性が多く、女性行政書士が有利と言えば有利なのですが(男性はやりたがらない)離婚は夫婦間で既に揉めていることが多く、行政書士が介入するのは非弁になりうるのでリスクが高いです。
勿論、既に夫婦間で合意の上での書面化の依頼であれば問題ありません。

民事をメインにしようと思っている方は、
開業前に「行政書士法コンメンタール」を熟読しておくことをお勧めします。

業際問題について詳細に書かれています。

特に、○○士は行政書士を目の敵にしている方が多いと聞きますので気を付けてほしいです。

今回も長々と読んでいただき有難うございました。






by kojimachi46 | 2017-12-26 08:38 | 代表者の放言高論